確定拠出年金が、平成29年から利用できる範囲が広がり、私も対象になりました。
メリットがいっぱいありそうな確定拠出年金ですが、住宅ローン控除もある人にとってはどうなのか、私の例で検証してみました。
確定拠出年金の申込書類を取り寄せたけど…
ネットで検索すると、SBI証券か楽天証券が手数料安くて良さそうだったので、資料請求をした結果、
SBI証券は、取り扱い商品数が多く、何を選んだら良いかわからない。
楽天証券は主要な商品のみで選びやすそう。
ということで、楽天証券で申し込む準備をして、後は書類を郵送するだけだったのですが、ふと「確定拠出年金につぎ込む金額を、住宅ローンの繰り上げ返済した方が良いのでは?」と思い、楽天証券へ書類を出すのを思いとどまりました。
確定拠出年金は、企業年金があるので月12,000円が上限(年間144,000円)
住宅ローン控除はあと7年、月々の返済額 41,276円。過去3年は所得税0円、住民税も安くなっている。
ふるさと納税での減税も利用したい。
そんな私は、確定拠出年金をする方が得なのか、はたまた住宅ローンの繰り上げ返済をする方が将来的に得なのか、考えてみました。
確定拠出年金で得する分と必要経費
確定拠出年金には手数料が発生します。最初だけ発生する手数料と、毎月発生する手数料があります。
初回のみ(加入時)
国民年金基金連合会へ 2,777円
毎月
国民年金基金連合会へ 103円
事務委託先金融機関へ 64円
運営管理機関(金融機関)へ 0円(条件あり)
1年目は 2,777円+(103円+64円)×12=4,781円
2年目以降(103円+64円)×12=2,004円
上記の手数料が必ず発生します。
月の掛金ですが、私の場合ですと月12,000円、年144,000円が上限となるので、上限で掛けたとして、前年と同様の収入でふるさと納税も行った場合、税金が安くなる金額は、ざっくり計算で5,500円でした。
つまり、お得になった5,500円から、1年目の手数料4,781円を引くと、お得になる金額は719円、2年目以降は前年と同じ条件とすると3,496円いう事になりました。
住宅ローンを繰り上げ返済で得する分と必要経費
次は、住宅ローンです。
住宅ローンの繰り上げ返済シュミレーションを利用して計算してみました。
返済期間を短くするのではなく、毎月の返済額軽減で見ています。
繰り上げ返済の手数料は、銀行のポイントを積み上げているので0円です。
現在の住宅ローン1ヶ月の返済額 41,276円
確定拠出年金で掛けられる年額14万円を繰り上げ返済した場合
住宅ローン1ヶ月の返済額 40,834円
繰り上げ返済しなかった場合との差額(年間)5,304円
次の年も年額14万円を繰り上げ返済した場合
住宅ローン1ヶ月の返済額 40,379円
繰り上げ返済しなかった場合との差額(年間)10,764円
住宅ローン控除はあと7年残っていますので、7年後は…
住宅ローン1ヶ月の返済額 37,858円
繰り上げ返済しなかった場合との差額(年間)41,016円
7年間の住宅ローン返済額で158,508円の差になりました。
住宅ローンは前年に減った分が今年も減っていますので、減る額が年々増えていきますね。
確定拠出年金と住宅ローンの繰り上げ返済を比較した結果
※住宅ローン控除があと7年なので、7年で計算しています。
確定拠出年金の7年間で減税される金額 21,695円(概算)
住宅ローン繰り上げ返済7年間の差額 158,508円 (概算)
という結果になりました。
上記には、確定拠出年金の運用益や配当金は含まれておりませんので、投資信託が値上がりした場合は、住宅ローンと逆転するかもしれません。
素人のざっくり計算なので、間違っているところがあるかもしれませんが、この結果をふまえて、今後7年間は住宅ローンの繰り上げ返済に充てようと思いました。
皆様の参考になれば幸いです。